通勤用ヘルメット GIANT RELAY ASIA MIPS

製品概要

GIANT RELAY ASIA MIPS

安価で取り外し式のバイザーがついたヘルメット。バイザーを外せばロードヘルメットとして使えるが、JCF認証は取っていないのでレースに出る際は要確認。S/M(51-57cm), M/L(55-63 cmと2サイズ、5色のラインナップ。頭部への回転衝撃をいなすMIPSがついているので、保護性能は上級モデルに劣らない。

  • 購入価格 7,700円
  • 評価 ★★★★☆

Pros MIPS他、回転衝撃軽減構造のあるヘルメットとしては安価で信頼できそう。

Cons 顎紐のフィット感がもう一つ

購入理由

自転車通勤用ヘルメット買い替え

通勤用ヘルメットにOGKのCANVAS URBANを使い始めて3年経ったので、更新するモデルを検討。OGKのCANVASシリーズで買い換えると5,000円強、と手軽な価格帯なのだが、通勤が一番リスクが高い気がするので、MIPS等の回転衝撃軽減が付いたものにしたく、OGKはこの点で除外。

回転衝撃軽減構造 MIPS

この数年、ヘルメットの内側にMIPSと呼ばれる黄色いスリーブがついたモデルが増えてきた。転倒時にヘルメットへの衝撃は必ずしも垂直に加わるわけではなく、いくらかの角度がついているため、回転方向と半径方向の両方に衝撃が加わる。ヘルメットが潰れながら軽減するのは半径方向の衝撃であって、回転方向の衝撃を軽減することは、これまであまり考慮されてこなかった。その回転方向の衝撃を、この黄色いスリーブが帽体との間で滑ることで軽減するようになっているのがMIPSである。

MIPS等の回転衝撃軽減構造を採用しているヘルメットが増えてきたが、ラインナップの中価格帯(1.5万円から2万円)より上のモデルに採用しているブランドが多く、安価なモデルから全て採用しているのは、スペシャライズド(安価なものはALIGN II MIPSで6,050円)、LAZER (回転衝撃軽減構造をMIPSからKineti coreに変更。Tempo KCで6,710円)、GIANTと3ブランドくらい。

このRELAY ASIA MIPSはGIANTのロード、アーバン向けヘルメットで、同じ価格帯でMIPSを装備したトレイル向けPATH ASIA MIPSと揃えてラインナップされている。GIANTの大人用ヘルメット全てがMIPS装備で、安価なモデルでも安全性を上位モデルとの差別ポイントとしていないは良心的。通勤時にちょっと寄り道するくらいの場所にGIANTストアがあり、S-M/M-Lの2サイズとも試着用に展示されていたのでサイズを確認して購入した。

JCF認証、ブランドロゴ

レースに出る際にはJCF認証を取得したヘルメットが要求されることがあるが、このモデルは取得していない。とはいえ、CE認証はクリアしてあり、JCF認証を取得していないからといって安全性に劣るものではない。JCF認証が必要なら、中級モデルが1万2,100円でで用意されている。

GIANTのロゴは後頭部の樹脂部品にエンボスされている小さなものが1箇所だけで、他のブランドのバイクに乗っていても気にならないだろう。私もGIANTの自転車は今のところ1台も持っていないが、乗車時にロゴが見えることもない。

ロゴは後頭部の1箇所のみ

サイズ展開

GIANTのヘルメット、最上位モデルは3サイズあるが、他はS-M/M-Lの2サイズ展開。1万円未満の価格帯だとフリーサイズとして1サイズしかないものに比べて細かい対応がされている。尚且つ5色展開なので10SKU。ダイヤル式のアジャスターがあり、適正サイズを選べばきっちりフィットするよう調整できる。通販されず対面販売のみなので、2サイズ試着してみて選ぶのがいいだろう。私はGIANTのヘルメット初購入だが、M-Lサイズでダイヤルをいくらか締めたところでフィット。普段LAZERのLサイズだから当然だね。

ダイヤル式のアジャスターを備える

顎紐がやや広めなのだが、顔にピタッと沿いづらく、やや角度もって当たるので、きっちり調整してピタッと沿わせたいところ。

ベルクロでパッドと付け替えできるバイザーが付属するが、短めでロードに乗る前傾姿勢でも視線にかかることはなかった。外してパッドにしておくと、ロードヘルメットの外観になるので、ロードに乗る際にも使いやすく、シティライドとロードの兼用で使っても良いだろう。

バイザーなしにするとロード向けに

重量と通気性

重量はS-M 355g。M-L375gとやや重め。GIANTの3万円程度の最上位モデルでもS 250g、L 350gなので、MIPSついてるモデルとしては標準的。ベンチレーションの穴も少なめだが、3月の寒い通勤で使う程度ではよくわからない。30分程度の通勤では、このモデルよりベンチレーションの少ないOGK CAMVAS URBANで不快感がなかったので、おそらく真夏でも問題ないだろう。

まとめ

MIPS等、回転衝撃軽減構造を装備したヘルメットとしては数少ない1万円未満のヘルメット。通勤等の街乗り向けから、バイザーを外せばロードにも似合うので、サブとしてではなくこれ1個で、という人にもおすすめな、買いやすい良いモデルだと思う。GIANTストアがあれば店頭在庫してそうなので試着して選ぼう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

自転車

前の記事

自走で淡路島
自転車

次の記事

60km 2時間30分